「超」小規模企業が気にするべきは銀行の残高です!

企業が立ち行かなくなるのは、銀行残高がない時です

タイトルを見て、「当たり前だろ?」と思った方も多いかもしれません。

ただ、実際には試算表(月ごとの決算表のようなもの)をみて、そちらの数値で一喜一憂しているパターンも少なくありません。

試算表と実態がずれることについては今後お話ししようと思いますが、本日のテーマは、「銀行残高、見てますか?」という点です。

いくら赤字でも現金があればつぶれません。しかし、いくら黒字でも、現金がなければつぶれます。

月初・月末の残高の増減、抑えてますか

まず、自己確認用として抑えてほしいのは、「月初の残高ー月末の残高」がどうなっているか、という点です。

「自己確認用」としたのは、銀行対策(のつもり)として、月末の残高を意図的に増やしているケースがあるからです。
※後ほど話しますが、そんな操作では銀行には通用しません。

ただ、一番ストレートに資金の移動がわかるので、確認するに越したことはありません。

特に会社の状態が良くないときは、残高の減り具合が大きいか小さいか、その傾向をexcelなどでグラフ化すれば、あと何か月持つか、という見通しがつくことでしょう。

資金繰りを今まで意識していなかった方には、まずこの確認をお勧めします。

本当の資金状態が確認できる「平均預金残高」

「平均預金残高」という言葉、特に銀行とのやり取りがない方にとってはなじみのない言葉だと思います。

何かというとそのままですが、毎日の預金残高の平均です。

直接見たわけではないですが、銀行側では融資企業に対して、自行の預金残高から自動で計算されるそうです。

これでみると、一時的な入出金に関係なく預金の状態が把握できるので、会社の経営状態がわかる、という仕組みです。

なので、月末残高を増やしたところで意味はありません。

excelで入出金をつければ簡単に出るものなので、この「平均預金残高」で月ごとや四半期ごとの数字をあぶりだすと、経営状態の把握がより具体的になると思います。

現金を把握して、早めの行動を起こしましょう!

大小関わらず、事業者にとって現金は血液であり、命です。

早めに手を打てば最悪のシナリオを回避できる可能性は上がります。

ぜひ通帳を引っ張り出して、確認してみてください!